略歴
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幼少期のピアノ遊び、小学校の合唱、中学高校の吹奏楽体験をきっかけに作曲、編曲、音楽理論に興味を持つ。長野県松本深志高校卒業後、国立音楽大学作曲学科に進学。在学中に国内外研修奨学生としてフランス・ニース夏期音楽アカデミー派遣。島岡賞(音楽理論)、有馬賞(作曲)を受賞し首席の成績を修め、2003年秋に渡欧。
パリ国立高等音楽院に於いてベルナール・ドゥクレピイ、ティエリ・エスケッシュ、マルク=アンドレ・ダルバビーらに学び、エクリチュール科(和声、対位法、フーガ)ディプロム を最優秀の成績で取得。翌年、管弦楽法科を審査員全員一致の首席にて修了。
またパリ滞在中に作曲をアラン・ゴーサンに2年間師事し、2006年よりスイス・ジュネーヴ高等音楽院作曲学科に編入。ミカエル・ジャレル、ルイス・ナオン、エリック・ドーブレスのもとで作曲・電子音響の研鑽を積み、ロラン・ゲイに指揮法も学ぶ。2010年同音楽院修士課程修了、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)研究員を務める。
これまでに Centre Acanthes、ヴィルクローズ音楽アカデミー、ロワイヨモン財団“新しい声”など国内外の講習会・アカデミーに参加、またムジカ・ストラスブール現代音楽祭、アルシペル現代音楽祭、ウェールズ大学主催シンポジウム Inter/actions、サントリーホール・サマーフェスティバル、武生音楽祭、カーン”現代音楽の諸相”音楽祭、京都・ジュネーヴ同時代ギャラリーなどからの招待を受ける。
作品はラジオ・スイス・ロマンド局、フランス国立放送局、ベルギー国立放送局などに紹介され、フランス国立管弦楽団、ロレーヌ管弦楽団、ブリュッセル交響楽団、東京交響楽団、アンサンブル・ルシェルシュ、イティネレール、コントルシャン、レコンシル、ミュルティラテラル、リネア、クラングフォーラム・ウィーンらによって演奏されている。
『二台ヴィオラのための“act III”』で第25回現音作曲新人賞受賞、2012年武生作曲賞ファイナリスト、イヴァ・ミカショフ・トラスト 第6回ピアニスト/作曲家委嘱プロジェクト優勝。ベルギーの作曲家フォーラム ['tactus 2011] では応募総数106曲から『オーケストラのための“MEMORIUM II”』が最優秀作品に選ばれ、ミシェル・タバシュニク氏の指揮により世界初演された。
パリ在住。作曲活動の傍ら、パリ20区ジョルジュ・ビゼー音楽院で教鞭をとる。
(更新 : 2023年8月)