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Showing posts from December, 2007

ジュネーヴ 電気屋さんツアー

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引越の際に帰国売りで手放して以来、買おう買おうと思いながら先延ばしになっていたパソコンプリンター。クリスマス休暇に入って少し時間の余裕ができたので、今日はジュネーヴの大きな電気屋さんを3軒まわってきました。 去年あたりからスキャナーが必要になることがだんだん多くなってきたので、今度は複合機にしよう!と思って探してみたところ…最近は“プリンター機能だけ”という方がかえって少ないくらいなんですね。複数機能・高性能な製品がずらり。しばらく見ないうちにみんな立派になって…とちょっとカルチャーショック気味。なんだか自分、取り残されてる…? で、3軒まわった結果、すぐ近くだった2軒目に戻って購入。 つい関係ない家電コーナーで炊飯器や家庭用ラクレット機を見比べたり、Wiiの特設ゾーンで足を止めたりしてたんで時間かかった〜。 左の写真は最初のお店の入り口で出迎えてくれた等身大シュレックです。恥ずかしいので迷ったけど、やっぱり撮ってしまいました。 *Data* Media Markt Route Acacias 43 1227 Carouge Interdiscount XXL Place du Molard 8 1204 Genève Fust Place du Molard ? 1204 Genève

禁断の Chocolat chaud

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あいかわらず寒さ厳しいジュネーヴです。特に冷え体質でない私も、これはもうただ単に上から重ねて厚着するだけじゃダメだと確信し、最近はカラダを内側からあたためる方法を模索中。 そんなときネットで目についたのが『しょうがココア』。ダイエット飲料として紹介されてましたが、体をあたためて代謝をよくするという点に惹かれて。カフェや本格的なチョコレート専門店の濃いショコラショー(溶かしたチョコレートそのまま飲んでるみたいなやつ)もおいしいけれど、あれを毎日は…カロリーが恐ろしいので。 で、こちら(写真左)はスイスのチョコレートメーカー Cailler がだしてるカカオパウダー。あっ、話が逸れますがこのCaillerのチョコレート、本っ当においしいんです。板チョコでいろんなバリエーションがあり、スーパーで売ってるレベルとは信じ難いほどです。機会があったらぜひご賞味ください…って別に宣伝しなくてもいいんですけど。 カカオパウダーに話を戻して。お砂糖とミルク成分が混ざってる調整ココアタイプと、甘くない純ココアタイプの2種類売られています。純ココアの方を買い、自分ではちみつを加え、ジンジャーパウダーも少し…この段階で、すでにその香りのよさにびっくり!ああ、さすがCaillerだ…(感動) 牛乳を使わずほとんどお湯で作っても、砂糖をぐっと控えめにしても、カカオのこくと香りといい苦みがあって全然薄味に感じない。絶品。 しょうがもダイエット効果もそっちのけでハマってます。 君と一緒ならこのつらい冬も乗り越えられそうだよ(笑)。

クリスマスマーケット

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スイスのヴァレー州(Valais)のとある村で、火曜の朝にマイナス27度が記録されたそうです。 あのー…いくらなんでも寒すぎやしませんか? ジュネーヴはこのところ毎日のように最高気温が0度。降っても晴れても0度。で、最低マイナス5くらいまで下がります。ヴァレーの話の後だとたいしたことないような錯覚に陥りますが、それは錯覚です。マイナス5度で充分寒いです。 ジュネーヴのお隣(と言ってもバスやトラムですぐ)にカルージュという街があります。ここは昔から職人が多く住んでいる地区で、小さいけれどおしゃれなブティックや工芸品を扱うお店がたくさん。そこで12月の週末はクリスマスマーケット(NOEL A CAROUGE)が開かれていることを知って、以前からゆっくり街歩きをしたいと思っていたこともあり、日曜の午後に出かけてきました。 少し離れた停留所でバスを降りると、さっそく目についたのはモミの木。ひたすらモミの木。大量のモミの木。 …一瞬これがクリスマスマーケットなのかと疑いましたが、疑いはすぐに晴れました。通りを一本渡ったところにツリーの飾りやろうそく、工芸品などを売るテントが。しかし、ここでデジカメのバッテリーが切れ(寒いところでは機嫌が悪く、すぐに充電ランプが点灯する)モミの木しか撮れなかったので、残り2枚はジュネーヴ旧市街のもっと小規模なマーケットの(←こちらは常設市場にちょっとクリスマスムードを追加って程度なので、関係ないものがたくさん売られている)ものです。うー、残念。。 えーと、気を取り直して。カルージュのマーケットでは思わず足を止めたくなるようなものがいっぱい。クリスマス用オブジェだけでなく、プレゼントに良さそうな手作りアクセサリー、木製ポストカード、腕時計の部品を貼り合わせて作った絵、陶器などなど…。寒かったけど、途中でVin chaud(スパイスのきいたホットワイン)を飲んであたたまって、竹馬をはいた長身サンタクロースに会って、特別に日曜も営業していた雑貨屋さんや古本屋さんをのぞいて、楽しいひとときでした。

CAFE DU SOLEIL

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スイス料理、しかも冬とくれば…チーズフォンデュ!! 本場でのフォンデュは初めて。せっかくだから本格的なものを食べようと、選んだお店はこちら カフェ・デュ・ソレイユ 創業400年(!)の老舗です。 日本では日本風に多少アレンジされているチーズフォンデュですが、チーズに絡めて食べるのは基本的にバゲット(フランスパン)のみ。今回は2人で行って、いくらおいしくてもチーズとパンだけっていうのもねぇ…と思い、フォンデュ一人前とメインになるようなサイズの田舎風サラダをひとつ頼みました。 で…これが正解。カクロン(caquelon=フォンデュ鍋)が運ばれてきた瞬間、 『この量で一人前なんだ?!』 ウェイターが注文を間違えたのかと思いましたが、隣のテーブルにさらに大きな鍋が運ばれて行くのを目撃し、呆然としつつも、納得。 ちなみにサラダも巨大でした。でもどちらもとってもおいしくて、ほぼ完食。デザートにとったフランボワーズのソルベも絶品でした。どこのだろう?それとも自家製なのかなぁ。 1階が喫煙、2階が禁煙席で、席数はわりとあるけど予約がベストです。お店の人たちはみんな陽気で親切でよい雰囲気。また行きたい! ***Data*** Café du soleil 6 place du Petit-Saconnex Genève 1209 Tél + 41 ( 0 ) 22 733 34 17

sushis

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先週初めてジュネーヴの日本食材店に行ってみました。パリではだいたい13区の中華街で済ませてて、と言ってもお米と素麺くらいしか買わなかったけど、オペラ周辺(日本人街)へはアノンス貼ったり帰国売り情報を集めたり…が目的でたまーに行く程度でした。料理はよくする方だと思いますが、一時帰国の際の持ち帰り(いつもスーツケースは食糧であふれかえる)やときどき家族が送ってくれる荷物でだいたいまかなっています。 さて、こちらの食材店。品揃えはパリのと同じような感じで、値段設定は驚異的なユーロ高が関係ないぶん少しだけ低めのような気が。どうなんでしょうね、日本から製品を運んでくるコストなんかはヨーロッパどこでもそう違わないだろうし。 今回はひとまずお酢だけ買ってきて、週末に友人を呼んでお寿司。 すでにレパートリーの巻き寿司に加えて、サーモンの押し寿司にも挑戦。スモークサーモンをすし酢にしばらく浸して、ラップを敷いた容器に並べてその上に酢飯を詰めて、重しをして冷蔵庫で寝かせて…数時間したら起こして(笑)切り分ける。簡単でおいしかったです。 あとは初めての…そう、定番おかずのようでいて、意外にも鶏のから揚げ作ったの初めてでした。適当にネットで見つけたレシピを使ったのになぜかうちの母のと同じような味になるのが不思議です。

b comme béjart

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Maurice BEJART モーリス・ベジャール 1927年1月1日フランス南部マルセイユ生まれ。パリでダンサーとして、のちに振付家としてデビュー。1960年ベルギーのブリュッセルに“20世紀バレエ団”を設立。その後1985年に拠点をスイス・ローザンヌに移し(ベジャール・バレエ・ローザンヌ)、自身のカンパニーとともに作品発表を続ける。 先日、他界されました。享年80歳。入院してるらしいって噂を聞いたことがあったけど、それでも最後の最後まで第一線で活躍していました。 思い返せば2003年5月、パリ音楽院入試を終え結果待ちでまだパリに滞在してたときに『せっかくだから…』なんて思ってオペラ座にバレエを観に行った、その夜がベジャール作品展。これが名作、名ダンサー揃いで本当に素晴らしくて。コンテンポラリーダンスに傾倒する大きなきっかけとなったのです。(数日後に合格発表。晴れて留学が決まり、いよいよパリに暮らし始め、そしてバレエに通い詰める、と…) 好きな振付家の一人だったので結構ショックを受けていたところ、追悼として、ローザンヌとジュネーヴの2カ所で以前作られた彼の作品に関する映画が再上演されていることを新聞で知り、市街中心からトラムで10分ほどのカルージュという街(実はジュネーヴではない)の小さな映画館の、中のさらに小さな20席くらいのホールへ。 『b comme bejart(=bはベジャールのb)』は2001年に発表された『LUMIERE リュミエール』という作品の制作過程を追ったドキュメンタリー映画。 ドキュメンタリーだから、作品そのものを観るような作りにはなっていないのだけど、ベジャールが若いダンサーたちに自ら踊ってみせるシーンがたくさん出てきて、まずその格好良さに(当時74歳!)、そして、自身の芸術とそれをダンサーに伝えようと全力を尽くす姿に心を打たれました。 創作というものに向かう姿勢について、考えさせられ、また勇気づけられます。 日本では『ベジャール・バレエ・リュミエール』というタイトルでDVDが出てるみたいですね。 バレエ好きな人には、おすすめ。

ゼミ 〜 Spatialisation

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週の後半(水曜夜から機材設置を始めて、木金土曜の終日)に音楽院で電子音響関係の特別ゼミがありました。 テーマはSpatialisation スパシアリゼーション。 Wikipediaによると(←困ったときのウィキ頼み)  Spatialization is the aspect of music related with space. The term is connected with electroacoustic music and spatial music to denote sound's different sources in space or sound's spatial movement. …だそうです。 時間芸術だと言われる音楽を空間的な視点からも捉える。特に電子音楽の分野では重要な要素として扱われています。(勿論、電子音響を用いない器楽音楽作品にも取り入れられていますが。) 今回はいろんな性格を持った6種類、合計24のスピーカーを配置して、音の動きや残響、バランス等をテスト。 スピーカーと音量の選択に加えて、自分が座ってる位置によっても全然聴こえ方が違ってきます。頭を10センチ動かしただけで音色が変わったりする。あと、使うプログラムによっても差が出るし、実践においてはいちばん肝心な『何を聴くのか、聴かせるのか』という大問題があるわけで。 テストや講義を通して、テクノロジーの進歩に感嘆すると同時に、人間の耳とはなんと精巧にできているんだろうかと驚きの連続。 ちなみにこのゼミをやった場所がいま作ってる曲の初演会場になる予定なので、音響チェック、配置の可能性なんかも考えながらの3日間でした。