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Showing posts from June, 2012

New piece… for A.Sax and Pno / 新作

Récemment j'ai fait quelques mises à jour (comme la couleur de fond, biographies, etc) et maintenant il y a une annonce sur la page INFO : le vendredi 29 juin au CNSM de Paris, un concert où une de mes nouvelles pièces va être créée. C'est une commande par le Duo Azar, pour la formation de saxophone et piano. Venez nombreux ! ### 今週29日、Duo Azar の委嘱作品初演です。詳細は INFO ページ をご覧ください。  何を隠そうこの曲はたいへんな難産で、依頼から着想を得るまでに数ヶ月、着想から実際音を書き始めるまでの準備に数ヶ月、そこからも書いては消し、書き直した分も容赦なく捨て、途中に別の仕事を挟みながらも、かなり長い期間に渡って『両者一歩も譲らないにらめっこ』みたいな状態でした。自分の気持ちが弱っていくのと同期するかのごとくパソコンの浄書プログラムにエラーが頻発したときには、正直敗北の予感を感じましたが、マシン買い替えでスペックとともにモチベーションも上げて乗り切り、第一稿が完成。 そしてその後もリハーサルのたびにあちこち直したり変えたり、もはや何稿めだがわかりません。で、今後も必要とあらばまだまだ手を入れるつもりという…。ここまで粘るのは自分にしてはめずらしいので、いっそ気の済むまで&時間の許す限り食い下がってやろうと思います。  上述のように、準備期間を充分に取ってしっかりと設計を組んであったので、制作過程で散々苦労したものの、できあがってみると、なんと言うか、いつにもまして“骨太”な曲になりました。 よしよし、これならちょっとやそっと転んでも大丈夫だ。笑

FAQ『作曲家って』

( Sorry, today only in Japanese / Désolée, seulement en japonais aujourd'hui )  よくある質問で『作曲家って、制作の対象になる楽器は全部演奏できるんですか?』というのがありますが、答えはNOです。(あ、勿論探せばありとあらゆる楽器を演奏できる全知全能タイプな人もいるでしょうし、逆に自分の楽器の曲しか作らない人もいます。) 一応建前としては、自分で弾けない楽器についても奏法・音域・音色などの特徴をひととおり勉強し、経験を積めば書ける、ということになっています。  私はもともとピアノ弾きで、中学・高校時代に吹奏楽部に所属していたので、鍵盤と木管楽器はだいたい様子が分かり、担当していたオーボエ(+サックスとクラリネットも短期間)ならある程度は演奏できます。 トランペット、ホルンなどの金管楽器は同じ“吹く”楽器群だから、息がどのくらい続くかは想像できるし、仕組みもそう複雑ではないので問題ないけれど、実際に『じゃ、吹いてみて』といきなり楽器を手渡されてもたぶん音は出せません(笑)。 ヴァイオリン、ヴィオラなどの弦楽器、またハープに関しては、音が鳴る・鳴らないどころか、大学に入るまで触ったこともありませんでした。今では音域や運指、それぞれの奏法による音色の違いなど、諸々必要なことは頭に入っていますが、やっぱり弾けません。 知ってるけど弾けない、とはどういうことか。たとえば、フィギュアスケートなんかを想像していただいて、こっちの足でこのタイミングで踏み切って着地がこうだと2回転アクセルだとか、手がこの位置にあったら〇〇スピンだとかが知識としてあり、スケート靴履いてリンクに立つことくらいはできても、普通の人はいきなり3回転ジャンプはできない(と思う)。そういうのに近いかと。  個々の楽器について理解できたら、次は管弦楽法(オーケストレーション)。それぞれ違う楽器が様々なパターンで組み合わさったときにどうなるか。 具体例を挙げると、トランペットとフルートが中音域で全く同じメロディーを吹いたら、音量で勝るトランペットがフルートの音をかき消してしまう、という状況に於いて → フルートは高音域で存在感を増すので1オクターブ上げる、という対処法を持ってくるようなものです。 ちなみ

S.Iwai : All About Lily Chou-Chou (movie and novel)

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J'ai parlé de « Swallowtail Butterfly » l'autre fois , c'est un autre film de réalisateur japonais, Shunji IWAI « All About Lily Chou-Chou »; sorti le 7 septembre 2001, récompensé par le prix C.I.C.A.E. du Festival de Berlin 2002. Au départ (avant le film) le réalisateur l'a publié comme un roman expérimental sur Internet, où n'importe qui pouvaient écrire là-dessus sous la forme de BBS (= forum Internet). Récemment j'ai trouvé le roman édité en 2004, dans une librairie d'occasion. Il avait la structure très originale, différente par rapport au film. Je l'ai trouvé vraiment excellent. Le DVD est disponible avec les sous-titres anglais. Site Web: All About Lily Chou-Chou ( English/Japanese )  ### 以前記事にした 『スワロウテイル・バタフライ』映画版及び小説版 に続いて、岩井俊二のもうひとつの代表作、『リリイ・シュシュのすべて』。  もとはインターネット掲示板で公開された、閲覧している一般人も書き込み可能(2000年5月16日以降不可)な実験的小説で、10年以上たった現在も、再び書き込み可能な掲示板として存続しています。 『スワロウテイル』と比べると、背景・設定にフィクション要素がないだけに、初めて映画版を観たときはいろいろとショックが大きかったです。10代前半のときどき陥る不安定

6月6日、雨

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( Sorry, today only in Japanese / Désolée, seulement en japonais aujourd'hui )  本日の日付と天気から最初のフレーズを思い出したものの、途中がすっかり抜け落ちていて歌えないし描けないし… なんだか悔しくて、つい探してしまいました。

MixTour in Festival ENSEMS 2012

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Merci beaucoup pour tous ceux qui sont venus à notre concert "Toys and Tierkreis" au Festival ENSEMS 2012 à Valence !! Les extraits d'audio du concert seront bientôt disponibles sur le site Web de Grup Mixtour. En les attendant, voici quelques photos; Grand piano Stainway - Toy piano Rehearsal, in C Rehearsal, Tierkreis Parade Centre del Carme, Valencia (SPAIN) Centre del Carme, Valencia (SPAIN)  ### 前回記事でお知らせしたENSEMS現代音楽祭、正午開演という、宵っ張りのスペイン人にはなんとも早い時刻の演奏会だったにも関わらず、たくさんのお客さんに来て頂いてほぼ満員御礼!ありがとうございました(と、ここで日本語で書いてもあまり意味はないと思われますが、一応。パリやジュネーヴに比べると外国人少なくて、日本人らしき人は滞在中一度も見かけず)。 新しいプログラム "Toys and Tierkreis" は一般のお客さんだけでなく、主催者側にも好評だったようでよかったです。何しろ演奏する自分たちが素で思い切り楽しんでやってます。基本、舞台には乗らない私も、リハーサル中に T.ライリーの『in C』ピアノパートで一瞬参加したんですが、あれはクセになる!主にド・ミ・ソしか弾いてないのになんであんなに楽しいんでしょうか?(笑) 今回は慌ただしく1,5泊3日くらいの強行スケジュールを組んでしまい、リハーサル+本番でもう割と予定がいっぱいいっぱいでしたが、せっかくなので同フェスティバルの ensemble mosaik(1日)と Grup Instrumental de València(2日)の両演奏会