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Showing posts from October, 2009

Portrait H.Holliger@Victoria Hall

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2009/10/30 20H- Victoria Hall (Genève, Suisse) Ensemble Contrechamps Orchestre de Chambre de Lausanne H.Holliger, direction G.Kurtag : Negy Capriccio A.Schoenberg : Sechs Kleine Klavierstucke op.19 G.Kurtag : Quatre poems d'Anna Akhmatova H.Holliger : Concerto pour violon スイスの作曲家・オーボエ奏者としても名高い H.ホリガー(1939- スイス)の70歳を記念して、ジュネーヴ音楽院・アンサンブルコントルシャン・ジュネーヴ劇場・ジュネーヴ大学・ローザンヌ室内交響楽団が一種のフェスティバルを開催。10月26日から11月1日までコンサートや講演会などがあちこちで開かれました。 ちょうどレッスンを受けにジュネーヴへ行った日のイベントが上記のコンサート。 それ以外にも G.クルターク(1926- ルーマニア)本人が来ていたリハーサルも見学できました。 長年ハンガリーのリスト音楽院で室内楽教授として教鞭をとっていたクルターク氏。レッスンがものすごく厳しいと有名ですが、実際に見て納得!厳しいっていうか、音楽・作品に対する情熱がすごい。80歳越えてこのパワー。後姿だけみてると可愛らしいおじいちゃんなんだけど。。。 常にぴったりと寄り添っている奥様(ピアニスト)がまた可愛らしいおばあちゃんでした。でも彼女もレッスンし始めたら恐ろしいんだろう、きっと。 ***Data*** フェスティバルのプログラム http://www.contrechamps.ch/holliger.pdf

Cursus-1 2009/10/26~10/30

OpenMusic Modalys Tutorat OM + Rdv HEM Genève 先週末からスタートしたOpenMusic、Max/MSPにくらべて親しみが薄く(個人的な使用頻度という意味)また関数型プログラミング言語の一種であるLISP言語による直接のアプローチを並行してやっているので、手慣れてなくて大変です。数学いっぱい出てくるし。 物理モデル合成ソフト・Modalysの方は以前少し勉強したことがあり、当時手探りでやっていて(行きあたりばったりと言った方が正確かも…)山のように抱えていた疑問がこの2日間で一挙にクリアになりました。これは手探りでやるものじゃないなと思いました。 金土はジュネーヴでレッスンとコンサート、リハーサル見学。 後日更新します。 ***Data*** LISPって? http://ja.wikipedia.org/wiki/LISP

musée du quai Branly

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セーヌ河沿いを下ってのオルセー美術館を過ぎてエッフェル塔の一歩手前、というところ(7区)に2006年6月にオープンしたケ・ブランリ美術館。 絶好のロケーションを生かし、建物のデザイン、庭園も素敵です。 現在滞在中の Cité des Arts のレジデントはパリ市内のミュージアムをほぼ網羅するフリーパスをもらえるので、それで行ってきました。 『西洋中心主義からの脱皮の示す新たな美術館』だそうで、オセアニア/アジア/アフリカ/アメリカの4部門に分かれた展示方法。作品との距離感やオーディオガイドのシステムがちょっと19区シテ・ドゥ・ラ・ミュジークの楽器博物館に雰囲気が近いかも? 夕方、もう暗くなってから行ったので(木金土は夜9時まで開館)フラッシュ無しで写真がボケ気味ですが… こういう『まず大きさだけでも圧倒され系』がかなり充実してておもしろいです。子供が喜びそうだなぁ。ってそういう自分も大喜びだったのは秘密です。 そうそう、美術館へ向かう途中、人混みの中にやたら背の高い人たちを発見。しかも動きがぴょこぴょこしてて、なにか変…新種のスポーツ?? 近づいてみると、ホッピングのようなものをそれぞれの足に装着しておりました。プロモーション目的だったのか、周りには同じデザインのウィンドブレーカーを着た人たちが数人。 これもそのうちキックスクーターみたいに流行りだすのかしら。 ***Data*** musée du quai Branly 37, quai Branly 75005 Paris http://www.quaibranly.fr/

Cursus-1 2009/10/19~10/23

Max/MSP Préparation de l'étude au Sinus Présentation de l'étude au Sinus Cours Composition OpenMusic 前回記事のコピー・ペーストみたいで申し訳ないのですが、先週のコピー・ペーストみたいな研修スケジュール…というわけでまたプレゼンでした(苦笑)。泊まり込み、徹夜こそどうにか避けているものの、こんな感じで4月まで続くとなると体調管理を疎かにしてはいかんと改めて思う今日この頃。 ところで(ちょっと専門的な話に入ります) この『l'étude au Sinus』とは、Max/MSPで1分強の音楽を作るという課題なのですが、DSPオブジェクトは以下の5つ; dac~, cycle~, *~, line~, line~ しか使えないという条件つき(勿論2つある line~ を除き重複はだめ)。 速い話、 サイン波(正弦波)たった1つで1分半保たせなければいけない、ということです。周波数や振幅、その他のパラメーターを操作し、どこまでもニュートラルな(味気がない、とも言う)サイン波に変化を与えます。確かに、いじる可能性がないわけじゃないんだけど…たった1分強をコントロールするために膨大なデータを要しました。コピペでもうんざりするほどの。 で、今日からOM(オープンミュージック)の講義スタート。開け、音楽!(笑) ***Data*** OpenMusic(IrcamとWikiから。どちらも英語) http://recherche.ircam.fr/equipes/repmus/OpenMusic/ http://en.wikipedia.org/wiki/Open_music

Cursus-1 2009/10/12~10/16

MaxMIDI Séminaire Recherche & Création Nicolaou Préparation de l'étude MIDI Présentation de l'étude MIDI introMSP Tutorat Max + Rdv HEM Genève ミニ・プレゼンが週の半ばにあり、水曜まではその準備にかかりきり。木曜にワンクッション(と言ってもやはり一日中研修のやけに固いクッション。涙)置いて金曜は作曲のレッスンを受けにジュネーヴへ行ってきました。 一ヶ月半ぶりのジュネーヴはパリ以上にぐっと冷え込みが激しく、でもそのぶんさらに空気が澄んでいて、おもいっきり深呼吸。いそがしく動き回っていたわりには疲労度が低めです。なんというか…毒気の少ない街だなぁ。

Journées de la Composition@CNSMDP

2009/10/13 19H- Conservatoire Nationale Supérieur de Musique de Paris, Salle d'art Lyrique Orchestre du Conservatoire G.Bourgogne, direction J.BELL : Trauma (2009) A.BORREDA : Sierpes salvajes (2009) F.MOTSCH : Cinq paysages avec figures absentes (2009) パリ高等音楽院作曲科主催で2年に1度『ジュルネ・ドゥ・ラ・コンポジシオン』というコンサートシリーズが開かれていて、そのうちの1つです。同日17時からも別のコンサートがあったのですが研修が17時半まであり断念。。 今回聴いたの3曲は見事にバラバラで、優等生タイプ揃いでもなく、各作曲家がどういう方向に興味を持っているのかが手に取るようにわかっておもしろかったです。

町井亜衣フルートリサイタル in Tokyo

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パリ留学時代からのお友達・フルーティストの町井亜衣さんが東京でリサイタルを開催します。 詳細は http://aimachii.from.tv/main_page/concertinfo.html まで! 2009年10月23日[金] 開演19:00(開場18:30) ルーテル市ヶ谷ホール 東京都新宿区市谷砂土原町1-1 03-3260-8621 info@l-i-c.com ソプラノ 森真奈美 ピアノ 大堀晴津子 全席自由 3,500円 チケットお問い合わせ+ご予約 オフィス・トリム 03-3561-5606 もしくは専用フォーム → http://form1.fc2.com/form/?id=456526 ゴーベール 《ファンタジー》 Philippe Gaubert :Fantaisie メシアン 《クロウタドリ》 Olivier Messiaen: Le Merle noir オネゲル 《牝山羊の踊り》 Arthur Honegger:Danse de la Chèvre ヒンデミット 《ソナタ》 Paul Hindemith : Sonate 川上統 《君子蘭》 [委嘱新作=世界初演] Osamu Kawakami: kaffir lily (World première) マルタン 《3つのクリスマスの歌》 Frank Martin: Trois Chants de Noël フォーレ 《ソナタ第1番イ長調作品13》 Gabriel Fauré: Sonate no.1 en la majeur op.13 [出演者および曲目は変更になる場合がございます] 後援 東京音楽大学校友会 協力 銀座ラモ・サウンド マテキフルート マネジメント オフィス・トリム

TREMPLIN-CURSUS2 / Concert1@ Centre Pompidou

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2009/10/10 20H- Centre Pompidou, Grande Salle Ensemble Intercontemporain G.Durot, percussion J.Deroyer, direction V.NICOLAOU : Navigate F.RAT FERRERO : Inner Line M.GRUTTER : Sacred river ALPH's meanders mazy mad&measureless K.SAKAI : Astral/Chromoprojection Ensemble Intercontemporainの作品公募とIrcam Cursus2(研究員制度2年目)の作曲家による初演コンサート。1曲目と4曲目は電子音響が使われ、あとの2作品は純粋器楽曲でした。それぞれ個性が分かれていて聴き応えあります。 会場には今年度の研究員仲間をはじめ、パリ音楽院時代の知人友人、先生、パリ在住の作曲家…と右を向いても左を向いても知り合い(もしくは自分が一方的に知ってる人たち)で溢れかえってました。           ヴォージュ広場(パリ) コンサート三昧であっという間に過ぎた週末。お昼頃、いまにも降り出しそうな雲の様子を伺いつつマレ地区を少しお散歩してきました。明日からの一週間はちょっとヘビーな予感なので気合い入れて頑張ります。 日本は『体育の日』で連休なんですね。いいなぁ。 ***Data*** #15日(木)にConcert 2があります。 WWW Ircam : Saison 09.10 > Concerts, Spectacles

Xenakis/Stravinsky@Cité de la Musique

2009/10/09 20H- Cité de la Musique, Salle des concerts Orchestre Philharmonique de Radio France P.Rophé, direction I.XENAKIS : Aïs I.XENAKIS : Jonchaies I.STRAVINSKY : L'Oiseau du feu - Suite de ballet (1945) クセナキスの『Jonchaies』初めて生演奏で聴きました。いやーーー、すごい迫力!あまりにエキサイティングで、つい前のめりになってしまいました。あのすべてを巻き込んでいく渦のような勢いが、冷静で狂いのないパスカル・ロフェの指揮のもとに生まれているというギャップがまたよかったです。 ***Data*** Cité de la Musique(パリ)公式サイト http://www.cite-musique.fr/francais/Default.aspx

Cursus-1 2009/10/05~10/09

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Introduction à la norme MIDI MaxMIDI Sequencer MIDI Tutorat Max (画像はウィキペディアより:Keith Emerson in concert with his band at Nearfest 2006) 今週はMIDI (Musical Instrument Digital Interface 電子楽器デジタルインタフェース) を見始めました。…て言っても研究員の中で実際『MIDIって何?』という人はいないと思いますが(私自身も この作品 で使ってます)。 シーケンサやシンセサイザの話になると、クラシック(アカデミックとも言われます。良い意味と悪い意味で)から続いてきた現代音楽と、ジャズ、ロック、テクノetc.他ジャンルからの流れとが交錯しており、当然扱う資料もいろいろバラエティーに富んでくるので、そちら方面にあまり縁のなかった自分の耳にはとても新鮮です。もし電子音楽やってなかったら、キース・エマーソンとか知らないままだったんだろうなぁ。 ***Data*** 音楽室に貼ってあった肖像画からは想像できないムソルグスキー K. Emerson, Lake & Palmer : Promenade + The Gnome (YouTube動画)

ピアノ・フェイズ

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反復音楽で知られるアメリカの作曲家 S.ライヒ(Steve REICH, 1936 N.Y.)の代表作のひとつに『Piano Phase ピアノ・フェイズ』という曲があります。 2台ピアノのため(もしくはピアノソロとテープのため)に書かれた作品で、短いフレーズをひたすら繰り返していく中で片方のピアノが少しずつテンポを変化させる過程で、繰り返されている同じフレーズが違うものに聴こえてくるというもの。これ、頭で『ふーん、成程』なんて理解するのと実際に体験するのとでは大きな隔たりがあります。というのは、聴くと本当におもしろいなーと私個人が思うということです(ちなみに演奏者にとっては非常に過酷な作品です)。YouTubeにもいくつかあがってますので、興味のある方はぜひ。 なぜ唐突にこんな話をしているかというと、今日、とある“音楽・マルチメディア向けのビジュアルプログラミング言語ソフト”———ご存知の方は、例のMから始まるアレですけど———でこの曲の一部分の自動演奏プログラムを作ったからです。自動演奏そのものが目的ではなかったのですが、いざ聴いてみると、これがなかなかの出来。なにせ正確だから、少しずつ、少ーしずつズレてゆく反復音楽のおもしろさが余すところなく表現されている(勿論、その正確さを人間に求めるところから生まれる魅力は別にあるのであって、生演奏を否定してるわけではありません。むしろ逆)。 ただ、作業の間ずっと、約2時間近くこのフレーズを聴き続けるのは…ちょっと…。10時間近く経った今でも『ミ、ファ#、シ、ド#、レ』が脳内に溢れかえってます。これはある種の洗脳? (あっ、だからブログにまで書いちゃったのか!) ***Data*** なんとひとりで弾いてます…! Unique performance of Steve Reich - 1 musician on 2 pianos(YouTube) この方の作品(Wiki日本語) http://ja.wikipedia.org/wiki/スティーヴ・ライヒ フランス語版Wiki『Piano Phase』の項目には詳しい分析まで http://fr.wikipedia.org/wiki/Piano_Phase

Nuit Blanche 2009

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パリ、その他ヨーロッパ各地でこの時期に行われているイベント。身もフタもなく直訳すると『白い夜(Nuit=夜、 Blanche=白い)』ですが、慣用表現として『passer une nuit blanche=不眠の夜を過ごす』というのがあり、簡単に言うと夜中に公園や道などでインスタレーション(音、映像、光)やパフォーマンスが行われるお祭りです。 今年はビュット・ショーモン公園、シャトレ・マレ地区、カルティエ・ラタンをメイン会場にしていろいろな作品が発表されていました。一応前もって公式サイトでどこに何があるかざっと確認しておいたのですが、実際外へ出てみるともう…すごい人でごった返していて、公園なんかはどこも入場制限のため長蛇の列。 サン・ルイ島とシテ島をつなぐ橋、ノートルダム大聖堂、19区の体育館に作られたインスタレーションを見学して、あとは道端のパフォーマンスを見つつあちこち散歩してるうちにくたびれて、結局日付が変わる前に帰りました…うーん、全然“Nuit Blanche”じゃない。。 ***Data*** Nuit Blanche 2009(パリ市による公式サイト) http://www.nuitblanche2009.com/

Cursus-1 2009/09/28~10/02

Préparation Projet 1 Séminaire Recherche & Création H.-P. Stubbe.Teglbjaerg avec T. Goepfer Rdv Composition Présantation Projet 1 Evaluation Pratique-Studio Cours Composition 今週水曜に早くも1つめのプロジェクトの発表があり、準備でみんなスタジオに缶詰。朝家を出て帰宅は日付が変わる頃…しばらくそんな調子でした。で、発表翌日はスタジオ実習の試験。 開始から約1ヶ月経ちましたが、坂道を転げ落ちるようなスピードで物事が進んでいる気がします。