Festival Archipel

4月4〜13日はジュネーヴ現代音楽祭『フェスティバル・アルシペル』でした。
毎年開かれているのですが、去年の今頃はまだパリに住んでいてしかも超多忙な時期だったのでほとんど聴きに行けず、何をやっていたのか全く記憶が…(焦)
今年は2007年に亡くなったばかりのドイツの作曲家シュトックハウゼン K-H.Stockhausen (1928-2007) と反復音楽作品で知られているアメリカ人ライリー T.Riley などが主にテーマ作曲家として取り上げられていました。
興味を引くものが多く、ほぼ毎日何か聴きに行っていた一週間。



4日(金)20時- Palladium
Vies silencieuses cycle pour ensemble et peinture au sable (2006)
フランス人作曲家コンビエ J.Combier (1971-) と砂を使った即興アート、ティエリー R.Thierry (1975-) によるコラボレーション
演奏:Ensemble Contrechamps

7日(月)20時- Palladium
Spiral pour instruments et ondes courte
シュトックハウゼン『楽器と短波のための』作品。大阪万博で作った球形パビリオンで発表。演奏者が楽器(もしくは声)とともに短波=ラジオも演奏します。

8日(火)20時- Grütli
Flash-back
D.Ghisi, E.Bongcam, D.Bravi, P.Alessandrini, N,Mihaylov, A.Corralesら、若手作曲家(24〜38歳)の作品。うち3人が友達でした。というか、この世界そんなに広くもないので、こういう場に来るとだんだん”知り合い率”が上がってきてる気が。。
演奏:Ensemble Vortex

9日(水)10時- Alhambra
K-H.Stockhausen ; Mikrophonie I
音楽院のエンジニアの先生が授業の一環としてリハーサルに連れて行ってくれました。7日と同じシュトックハウゼンの、巨大なドラをどーんとステージ中央にすえ、2人のパーカッショニスト・2人のマイクロフォニスト(マイクを近づけたり遠ざけたりして音波をキャッチする人)・2人のトランスフォーメイショニスト(マイクで収集された音波を機械を通して変調させ、スピーカーから流す人)のために書かれた作品。これ以上どう説明したらよいかわからないので、写真*から想像してください。
演奏 : Ensemble Linea

10日(木)20時- Alhambra
K-H.Stockhausen ; Stimmung
これは声のために書かれた作品です。作曲家の底知れぬ想像力・創造力にただただ『…』。

11日(金)20時- Palladium
La musique, la danse et les 4 continents
若手作曲家と振付家3組による国境、大陸を越えたコラボレーション。



以上です。
来年はどんなのかな?といまから楽しみ!
…でも正直、連日の音楽会続きはちょっとくたびれました。。



***Data***
http://www.archipel.org/

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