2011/10/24

S.Iwai : Swallowtail Butterfly (movie) & Swallowtail (novel)




Shunji IWAI, un de mes réalisateurs préférés, qui est connu en europe aussi (je crois) avec un prix C.I.C.A.E. du Festival de Berlin 2002 pour All About Lilly-Chouchou.
J'ai vu Swallowtail Butterfly (1996) pour la première fois quand j'avais 18 ans, pour la deuxième fois à 27 ans, et récemment pour la troisième fois. C'est un film qui reste toujours très frais, très impressionnant et très incroyable pour moi.


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映画『スワロウテイル・バタフライ』と小説『スワロウテイル』のお話(長いですすみません)。


岩井俊二監督、代表作のひとつ。
初めて観たのは確か高校卒業する頃で、なんとなく興味を持ってビデオ(VHSだった!)をレンタル(したんだったと思う)。で、観て『………』。それまでに知っていた映画と似ても似つかず、好きなんだか嫌いなんだかもわからず、情報処理キャパシティーを軽く超えてただショック受けておしまい、という、言わば惨敗。ま、田舎の高校生にはちょっとアクが強すぎたということで。

二度目は、留学して4〜5年経った頃の一時帰国中に、BSかWOWOWの深夜放送で偶然。その時期は『現代に於ける芸術とは何ぞや』みたいな堅苦しいことを多少考えたり文章を書かなきゃいけなかったりしていたのと、そこそこ積み重ねた異文化交流も手伝って、一度目とは全く違う受け止め方をしました。全部わかるとは言えないけど、何か凄いからとりあえず必死で吸収しとけ!みたいな。映像の個性に気づいたのもこの時。

そして三度目は最近。話の筋をほぼ覚えているのにも関わらず、三度目とは思えないほど新鮮(英語字幕付でますます異文化感がアップしていた影響もあるかも)。前回記事で書いたリアリティーとイマジネーションの両立、その他諸々のバランスがまさに自分のストライクゾーン。また、以前に比べて登場人物の心理描写ですとんと腑に落ちる部分が多かったのは、年齢のせいもあるんだろうな、と思いました。これを10代後半だった当時の自分にわかれと言うのはちょっと無理な話だ。

岩井俊二というと、まず独特な映像美が語られることが多い(確かにミュージックビデオ制作に長年携わっていた背景が端々に窺われる)けれど、そこは設定・ストーリー・展開のテンポ・音楽等含め、他の要素と密接に関わり合ってあの世界を構成する、決して切り離せない一部なんだと思ってます。つまり、美しいと思うし、個性的だと思うけど、絵だけをPVみたいに観賞したいわけじゃない。あの話をあのキャストであの条件で映画にするにはこの絵がなければ完成しない。そんなふうに好きで、だからこそ、一度目の『なんだかよくわかんなかった』ときに、“わかったような振り”で自己完結したり、ミーハー感覚で映像芸術としてカテゴライズしたり、カルト的ファンになったり…なんて時期尚早な判断をしないで良かった、と今になって思う。『うわー、なんだかよくわかんなかったけどショック〜』とバカ正直に、でも許容範囲内で素直に反応した自分をちょっと褒めてやりたい。

ちなみに音楽も合っていてとても好きです。Charaって苦手なタイプの歌い方だと思ってちゃんと聴かずに敬遠してたのに、180°見方が変わりました。
http://www.youtube.com/watch?v=zL9GzM7dQi4





今回このマイブーム到来直後、パリのBookOffで原作小説を入手。ストーリーや人物設定が結構違ったのですが(ざっくりした相違点はWikiにも掲載されてます)あとがきに“諸事情で原作から映画化までに3年”かかった経緯が書かれており、納得。勿論、小説は映画に比べたら情報量が圧倒的に少ないし(自力であのイマジネーションを補うのは不可能)どっちがいいとか悪いとか比べるようなものでもないけど、小説の方が悲しい成分が控えめで救われます。ああ、でも映画の終わり方も捨て難いと言えば……


エンドレスになりそうな気配ですので切ります。続きは、四度目を観て、気が向いたら。

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