The Tree of Life

The Tree of Life (2011)
- Written and directed by Terrence Malick
- Premiered in competition at the 64th Cannes Film Festival and won the Palme d'Or
- Starring Brad Pitt, Sean Penn & Jessica Chastain





第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映→同映画祭最高賞であるパルムドール受賞で話題をさらった映画なので、ご存知の方も多いかと。
カンヌの初期レヴューでは拍手喝采とブーイングの同時発生(でもこういうの、フランス人が余計に喜びそう)、いろいろな媒体で話題にされており、この日も週末とはいえ、パリ市内には数がある大きな映画館の、しかも同じシネコン内で時間差つけて二部屋で上映中の一室がほぼ満席でした。

雑さを全く感じない丁寧な造り、映像そのものはとても美しい。ただ説明してくれない・想像に任されるところがかなり多く、間に挟まる“ストーリー展開が止まる部分”が映像だけで魅せるには長過ぎて、集中力が切れかかりました。これはあくまで私個人の感想であり、ネタバレになるので詳細は書きませんが、どうもパソコンのスクリーンセーバーを眺めてる気分になっちゃうんですよね…。一緒に観に行った夫なんかは『そこがよかった!』って言っていたし、観客の反応は上記の前評判に違わず拍手・ため息・笑い(苦笑というか嘲笑というか)が程よくブレンドされた感じ。
集中切れかかったと言っておきながら、トータル2時間超の長さの中での構成・緩急の組み立て方は個性的かつ効果的。自分も作品制作時に必ず考える重要なポイントなので、よい勉強になりました。

所謂“一般ウケする大衆映画”には当てはまらないだろうに、製作費と観客動員数を競うハリウッド映画のような扱いで宣伝・上映されているのがちょっと不思議です。

“家族愛のあり方”に焦点を当てて観ると、ただただ温かくて切なくて、とても素敵な作品です。



Film『The Tree of Life』Official Website(English)
http://www.twowaysthroughlife.com/

映画『The Tree of Life』公式サイト(日本語)
http://www.movies.co.jp/tree-life/

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