Concert Xenakis / Lopez

Concert XENAKIS / LOPEZ LOPEZ
2011/02/02 20h00 @Opéra Bastille - Amphithéâtre ( Paris, France )

Rachid Safir | Emsenble Solistes XXI
Réalisation informatique musicale Ircam

< Programme >
I.Xenakis : Zyila (1952)
I.Xenakis : N'Shima (1975)
J.-M. Lopez Lopez : Metro vox, hommage à Iannis Xenakis [CM]
I.Xenakis : Nomos Alpha (1965-66)
I.Xenakis : Nuits (1967)

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I.クセナキスの没後10年。そうか、もう10年経つのですねぇ。
夫の関係で交流があるスペイン人作曲家ロペス・ロペス氏の新作『Metro vox, クセナキスへのオマージュ』を聴きに行ってきました。余裕を持って到着したので、音響バランスの良さそうな席に落ち着いて開演まで雑談していると、バスティーユ・オペラの小ホールが気づいたら満席。大盛況でした。

レビューというほどではないですが、軽く感想など。
1曲目『Zyila (1952)』- あれっ、ストラヴィンスキーか?と思わせる曲調で一瞬耳を疑う。いやいや、でもよく考えてみたらクセナキスの音楽って“こういうのです”って一言で特徴が説明できたためしがない。なんというか、懐が広い。まあ初期の作品でもあるし。2曲目『N'Shima (1975)』- 最初は舞台上の演奏者配置がちょっと不自然(離れ過ぎ)な気がして、集中して聴きにくい…などと思っていたら曲が進むにつれ、空間がとても効果的に使われていることに気づく。面白かったです。3曲目『Metro vox, hommage à Iannis Xenakis (2011)』- 聴いてて“次、次はどうなるの?”とわくわくしました。そして美しい音楽でした。終わり方は私好みではなかったけど、これはもう一度聴きたいです。4曲目『Nomos Alpha (1965-66)』- ああこれはすぐにクセナキスだとわかる曲。というか知っていたけど。ちょっとこれもまた集中して聴きにくい演奏だったかもしれません。ラストは『Nuits (1967)』- ここでまた“クセナキスの音楽って…どんなだっけ”と迷子になりかけるも、楽しんで聴きました。ヴォーカルの扱いについては『Metro vox』の方が個人的には好きです。

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